WITCH


月と魔女

此の星に生まれて、何よりも心奪われた存在
魔女が月を呼び寄せ、魔女がアタシを惑わす


魔女は何時から存在したのだろう?

異端者としての魔女は、1500年から1700年までの西欧での荒れ狂った何千年という
合法的殺虐の根拠になったモノに他ならない。
だけど、ソレが魔女の歴史としての大半を占め語り次がれる事になる。


魔女とは一体何者だったのだろう?

異端者としての魔女では、絵画的表現に向いているかというとなかなか上手くない。
容易に脳裏に焼き付けられる事の出来るのは、「悪の権化」としての姿。
ディズニー作品やグリム童話等に登場するようなイメージの魔女像になってしまう。

年老いて腰を曲げ杖にしがみ付いて歩き、目はうつろで鉤鼻の顔中シワだらけの老婆。
何処かの山奥に暮らし、何か妖しいナベの中身を混ぜている。

黒く尖った帽子をかぶり、黒い服・黒いマントを身に付けホウキに乗って空を飛ぶ。
使い魔の黒猫を飼っていて、話をしている。

だけど、こんなイメージのままの人物は現実には存在した事は無い。

それでも、魔女は存在する!

安易過ぎるけど、ちゃんとしたアプローチもある。 

 魔女とは、魔法使いである。(人類学的)
 魔女とは、悪魔崇拝者である。(歴史的)
 魔女とは、古代の神々を礼拝し呪術を行う。(現代魔女的)


魅力的で若いというイメージの魔女の存在はどうだろう?
常に誘惑しようとしている悪魔としては、老婆より若い女の方が明らかに惑わしがいがある。
魅力的で美しい魔女が姿を消した理由、ソレは宗教における厳格主義の為だろう。
魔女術と美を結び付ける事によって、異端への改宗を恐れたのだから。

どちらが悪なのかしれない・・・・