魔女とされた者は、大半が火炙りに架せられる。
方法は2つ。
絞殺されてからの火刑と、生きながらの火刑。
どちらも結果は同じだが、残酷さにかけてはかけ離れている。
意識があるままに焼かれる事は、想像を絶する苦しみだったに違いない。皮膚は焼け落ち骨が剥き出しに
なっても、意識だけは残っているのだから。生きながらの火刑の場合、絶命するまで半時間以上も
その苦しみを味合わなければならなかったという。
魔女狩りが行われた全期間を通し、どれだけの数の人々が焼き殺されたかはその正確な数を知ることは
出来ない・・・・
魔女裁判では、処刑される魔女の全財産を没収する事が出来た。
魔女狩りが此処まで盛んになった理由の1つとして、この財産没収が異端審問官の懐に入る事に
なっていたからだともいう。
捕らえられた魔女の財産は徹底的に調査され、懸命に貯金した現金・不動産は勿論、
魔女が人に貸し付けていた債権も免れる事はなかった。
異端審問官達は魔女に代わって、借金を徴収しに街を回った。
更に、魔女裁判にかかる費用もこの没収財産から差し引かれ、絞殺される際に使われる縄や
火刑に使用される薪の費用まで全てこれらからまかなわれた。
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